9月 09 2009
日々是精進也
9月8日(火)の中央小学校GでのU-13ABでその光景は見られました。
先週の金曜日の練習が始まる前に、いつものように選手たちは来たものから練習の準備に取り掛かる。着替えをしてアップシューズ、スパイクに履き替え、グラウンドに出てゴールを運ぶ。当たり前のような光景でも、その時の様子で「良いチーム」かどうかが分かる。決して強いだけではなく、選手たちの質がいいかどうか、チームしてのまとまりがあるかだ。
ゴールを運び終わった選手たちは、それぞれ仲のいい友達同士でボールを蹴り合う。がどうみてもウォーミングアップにはほど遠い光景である。これが高い目標を持って日々取り組む大事な練習の前の風景かと、グラウンドの隅で一人眺めていた。
そして練習開始時間の19時30分、選手達を集合させた。
「今から練習が始まるんだぞ。たった1時間30分の練習のためにしっかりとしたウォーミングアップができてるか?」
選手たちは黙り込む。
「もうウォーミングアップは自分達でどんどんやる。そしてアップが終わったら自分達でメニューも考えてボールトレーニングもやる。コーチ達はお前達が、練習の開始時間前に自分達でそういうウォーミングアップをしていたら、わざわざ集合して話もしない。そのままトレーニングに入るよ。だって時間がもったいないだろ。」
そして、週が明け昨日の練習となった。
まだ照明がついていない中、選手達が次々に握手に来る。
「こんばんは、お願いします!」
「おう、頑張ろうぜ。」
そして、集まっている選手達からどんどんゴールが運ばれていく。
たまたまグラウンドに来ていた某大学サッカー部のコーチと我々が話をしていても、グラウンドに着いた選手は次々に挨拶をしに来る。たとえ知らない人でもそれは変わらない。そのコーチも、この光景には驚いていた。
「すごいね、なかなか他のチームでは見ないよね。うちの学生にもさせてるんだけど、試合が終わったら相手の監督にも握手をして帰って来るやつがいてもいいんじゃないって言ってるけどまだ出てこないね。」
そして、練習開始10分前それぞれのグループに分かれてブラジル体操が始まった。大きな声のポルトガル語が響く。
「ウン、ドイス、トレス・・・」
先週とはまるで別のチームだった。どこの誰が見てもそれは「良いチーム」に見られるだろうし、トレーニングの質が高くなるのは言うまでもない。
その後の1時間30分のトレーニングでは、いつもより声は出ていたし当たりは激しくなっていたし、プレーの質が上がっていた。
サッカーというスポーツは、試合中に選手達自身が状況判断しプレーを選択する。監督やコーチからああやれ、こうやれと言われてたまたまうまくできても、それは選手の本当の力ではない。自分達が考え、トライし、それを修正する能力を養えるスポーツだと思う。
S.C.相模原ジュニアユースでは、「エデュケーション」 「ハードワーク」 「スペシャリスト」という3つの指導理念があり、日々のトレーニングや試合の中でそれを選手達と一緒に具現化しようとしています。将来につながる育成強化システムをどこよりも構築して世界に向け発信していきたいと考えます。
夢があるから強くなる!
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